
ねぇ、ねぇ、板って何?

注文板とも呼ばれているものだね

売りと買いの注文が集められる場所のことだよ

ボク、100株売りたいんだよ

じゃ、売りの注文をしないとね
いくらで売るつもりなの?

1株 1億円!!!!!

…………。
本日は株式投資で重要な
注文板のお話をさせて頂きます。
注文板はよく『板』と呼ばれています。
板とは売りと買いの
注文が集められる場所のことです。
前回の最後に板の説明を軽くおこなったので
そこの部分も抜粋しておきます。
『板』という存在
実際に証券ツールを持っている方は
板というものを見たことがあると思います。
見たことが無い人は下の図をご覧ください。

これが板というものです。
これは簡単に言うと注文表です。
買いたい人の多さ、売りたい人の多さと
それぞれの値段が分かるものなのです。
板の決まり
板情報の表示には決まりがあります。
左が売数量、真ん中が値段、右側が買数量です。
売数量:売りたい株の数
値段(呼値:よびね)※気配値とも言います。
買数量:買いたい株の数
※この記事ではわかりやすさを重視する為
板注文の値段を気配値ではなく値段表記しております。

図を見てもらうとわかると思いますが
呼値が100円単位で表示されています。
これは私が分かりやすくしているだけで
実際の株式市場では
1円単位、5円単位、100円単位など
値段の刻み方が違います。
株価が3000円超~5000円以下なら5円単位
5000円超~10000円以下なら10円単位
など株価の値段によって変わります。
まぁ、ここら辺は実際に投資をしている中で
わかることでもあるので
詳しい説明は省きます。
板情報の見かた
板情報の見かたを説明していきます。
まずは下の図をご覧ください。
それぞれの枠の『高い』『安い』を見てみます。

売りたい人の情報を見る場合は
左上の青枠の部分を確認します。
一番安く売ってもいいというのが
1000円で200株と表示されています。
一番高く売りたいのが
1300円で200株と表示されています。
買いたい人の情報を見る場合は
右下の赤枠の部分を確認します。
一番高く買ってもいいというのが
900円で400株と表示されています。
一番安く買いたいのが
600円で200株と表示されています。
このように板は売りたい人、買いたい人の
値段別の情報が分かるようになっています。
状況① せめぎ合い

さて、上の図の状況は
900円で400株買いたい、
1000円で200株売りたいの
せめぎ合いになっています。
この板は100円刻みの板なので
中間の950円というものがありません。
900円と1000円が境界線になっていて
値段がついていない状況に
なっているのです。
状況③ 1000円で100株買いたい人が現れた場合

では1000円で100株買いたい人が
現れたらどうなるでしょうか?
1000円で200株売りたい人の内
100株が売れることになります。
売買成立です。
この時点で株価は1000円になります。
株価は売買が成立した値段のことなのです。
板の状況では1000円のところに色がつきます。
(この記事ではオレンジで表現しています。)
これが今の値段ということになります。
状況③ 900円で200株売りたい人が現れた場合

状況②の株価が1000円の状況から
900円で200株売りたい人が
現れたらどうなるでしょうか?
もともと900円で400株買いたい人がいるので
400株の内の200株が売買成立となります。
この時点で株価は900円
株価自体は1000円から900円に
下落したことになります。
状況④ 900円で500株売りたい人が現れた場合

状況③からさらに
900円で500株売りたい人が
現れたらどうなるでしょうか?
先ほど売買が成立したので
900円で200株買いたい
という人しか残っていません。
この状況で
900円で500株売りたいのですから
200株は成立します。
残りの300株は売り注文として残ります。
株価は900円で変わらずですが
売り数量の900円のところに
300株という表示がされるのです。
状況⑤ 注文を取り消して新たに800円で300株の売り注文を出した場合

さて状況④で900円で300株
売り注文中の人が
注文を取り消して
新たに800円で300株の売り注文を
出したらどうなるでしょうか?
900円で300株の売り注文を消して
800円で300株の
売り注文に変更しました。
この場合は800円で
300株買いたい人がいたので
売買成立です。
株価は800円になります。
株価は800円ですが
売数量・買数量ともに0となるので
売りたい人・買いたい人ともにいない状況です。
このように
板に集められた注文をもとに
売買が行われて
それが成立して
株価が決定されるのです。
売りと買いがせめぎ合うことで
株価は上下に変動していきます。
次回の【初心者の館 vol.9】では
注文の種類の説明をしていきます。
ということで
本日も読んでくれてありがてぇ
まったね~☆
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